タロット占い師 クシラ龍のブログ

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若い女性におすすめの究極のアドバイスといえば

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① まずはアドバイスについて思う事を

 

僕は仕事柄、ここ10年で多くの人にアドバイスをしてきた。

 

偉そうにアドバイスをするような資格があるのかどうかは

いまいちわからないけど、たまたまそういう仕事に就いたし、

クライアントさんたちは僕の意見を熱心に聴いてくれた。

 

おそらく人に恵まれたんだと思う。

親切で向上心にあふれる人が多かったし、

それは最近でも変わらない嬉しい傾向のひとつだ。

 

アドバイザーの個人的な流儀として

僕が長い間ずっと大事にしてきたことは、

自分が言ったことをきちんと生きるということ

 

 

前にテレビでみてかなり憤慨したことがあったんだけど、

何の専門家か忘れちゃったある専門家(おじさん)が、

「夫婦はできるだけ喧嘩するべき」だと主張していた。

 

「ぶつかり合った方がいいし、とことんやりあった方がいい」

「喧嘩は多ければ多いほどいいし、とにかく喧嘩しろ」と。

 

それでその話の流れで自身に矛先が向き、

「じゃあ、あなたもよく喧嘩してるんですか?」

と問われた時、彼は「するわけないでしょ」と答えた。

 

つまり自分はぜんぜん実践してないし、

するつもりがまったくないことを堂々と、

人にアドバイスしていたということだ。

 

僕はこういう人はまったく信じられない。

 

だからアドバイスをする時も、アドバイスを聴くときも、

そこにこういう嘘がないかどうかをまずチェックする。

 

② アドバイスをする上で重要なことは?

 

このエントリーはそもそも自分が好きな文章を、

このブログをたまたまみてくれている方へ

紹介するために書き始めた。

 

けれど、それをそのまま紹介しても、

伝えたいことは伝わらないような気がするので、

いろいろと書き連ねちゃってます。すいません。

 

なかなか本題にいけなくて申し訳ないけど、

アドバイスにおいて重要なことはまだあるので、

それをひとまず伝えておきます。

 

人は状況も考え方も事情もみんな違うということ

 

つまり相手のことを心から思ってなかったら、

そもそもアドバイスなんて存在価値はゼロに等しい。

 

ていうか、むしろマイナスでしょう。

 

人それぞれ状況や考え方や事情が違うからこそ、

その背景を理解するために深く話を聞くわけだし、

そうやってはじめて相手のためになることを、

伝えられる可能性が少しでてくるわけです。

 

自分がタロット占いをしてクライアントと話すときもそうだけど、

誰にでも当てはまるアドバイスではなく、その人のその状況だからこそ、

届けられる言葉を届けたいので、ついついいろいろ聞いちゃいます。

 

相手のことを想い、相手のことを理解すればするほど、

アドバイスの精度は高まっていくものですよね。

 

だからこそ一般的なアドバイスは難しい。だけど・・・

 

 アドバイスにはこういった事情がつきものなので、

一般的なアドバイスはベタなものになりがちです。

 

そうじゃなくていいものだと、

例えばスティーブ・ジョブズのこの動画。

  


スティーブ ・ジョブズ・スタンフォード大・卒業式スピーチ・2005年 

 

英語の勉強にもよく使われるし、

アドバイスとしては上等な部類に入ると思います。

 

こういうその人の人生が言葉にしっかり乗っかっていて、

だからこそ若い人にコレだけは伝えたいっていうものは

内容が心に沁みる良いものになったりしますよね。

 

③ 若い女性におすすめの究極のアドバイスといえば

 

では、そろそろ好きな文章を紹介したいと思うんですけど、

それはスーザン・ソンタグの「良心の領界」って本の序文です。

 

 

良心の領界

良心の領界

 

 

 

若い女性におすすめっていうので頭に浮かんだんですが、

人生の探求者には誰でもおすすめかなーっと思います。

 

このなかの一節をふとした時に思い出しちゃうし、

できれば一年に1回は読み返すようにもしてます。

 

ちなみにスーザン・ソンタグって誰?

 

「え、スーザン・ソンタグって誰?」

って人もいると思うので簡単にウィキ情報を引用しときます。

 

スーザン・ソンタグ(Susan Sontag, 1933年1月16日 - 2004年12月28日)は、アメリカの著名な作家エッセイスト小説家知識人映画製作者運動家

人権問題についての活発な著述と発言でその生涯を通じてオピニオンリーダーとして注目を浴びた。批評家としてベトナム戦争イラク戦争に反対し、アメリカを代表するリベラル派の知識人として活躍した。

 

 

個人的にはエマーソンやソローとともに、

アメリカを代表する知性の一人だと思っています。

 

では、これから彼女のアドバイスを紹介していきますねー

 

この文章はこんなタイトルではじまります。

 

 若い読者へのアドバイス

(これは、ずっと自分自身に言い聞かせているアドバイスでもある)

 

 

まずこの時点でいいですよね。

 

上から目線でアドバイスをするのではなく、

いつも自分自身に言い聞かせていることを、

ただ伝えるだけだというフラットな姿勢。

 

やっぱり賢い人は違うなーっと思います(笑)

 

ちなみにここからアドバイスに入っていくんですが、

一気に書くには長いので4つに分割して引用します。

 

この最初のパートが一番難しくてわかりにくいかも。

(あとでちょっと補足するので、まず読んでみてください)

 

 人の生き方はその人の心の傾注(アテンション)がいかに形成され、また歪められてきたかの軌跡です。注意力(アテンション)の形成は教育の、また文化そのもののまごうかたなきあらわれです。人はつねに成長します。注意力を増大させ高めるものは、人が異質なものごとに対して示す礼節です。新しい刺激を受けとめること、挑戦を受けることに一生懸命になってください。

 

 検閲を警戒すること。しかし忘れないことー社会においても個々人の生活においてももっとも強力で深層にひそむ検閲は、自己検閲です。

 

この「心の傾注」や「注意力」と訳されてる、

アテンションという単語がひとつのポイントなんですけど、

ここを理解するには下記の引用がとても参考になります。

 

彼女がここで言っている “アテンション(attention)” は、字義どおり「注意力」というより、「思いやり」とか「まなざし」といったニュアンスで、”love”とほとんど同義語と考えてもいいように思える。

 

コトバノイエの加藤博久さんの言葉です。

 

確かに思いやりや、まなざし、

愛だといいかえるとしっくりきます。

 

愛や思いやりを高めていくこと、

それは自分と違うものや理解できないもの、

そういった異質なものに対する礼儀からはじまる。

 

だからこそ、そういったものを恐れず挑戦してくださいと

まず最初に述べているところに彼女の深い知性を感じます。

 

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④ 二度読む価値のない本は、読む価値はありません

 

では、2つめのパートを紹介していきますね。

 

本をたくさん読んでください。本には何か大きなもの、歓喜を呼び起こすもの、あるいは自分を深めてくれるものが詰まっています。その期待を持続すること。二度読む価値のない本は、読む価値はありません(ちなみにこれは映画についても言えることです)。

 

言語のスラム街に沈み込まないように気をつけること。

言葉が指し示す具体的な、生きられた現実を想像するよう努力してください。たとえば「戦争」というような言葉。

 

自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのは、なるべくしないこと。自分についてはまったく、または少なくとももてる時間のうち半分は、考えないこと。

 

動き回ってください。旅をすること、しばらくのあいだ、よその国へ住むこと。けっして旅をするのをやめないこと。もしはるか遠くまで行くことができないなら、その場合は、自分自身を脱却できる場所により深く入り込んでいくこと。時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。場所が時間の埋め合わせをしてくれます。たとえば、庭は、過去はもはや重荷ではないという感情を呼び覚ましてくれます。

 

このなかの二度読む価値のない本は、読む価値がない。

ちなみに二度観る価値のない映画も、観る価値がない。

 

この切れ味鋭いアドバイスはよく思い出すし、

読む価値のない本を読み、観る価値のない映画をみるたびに、

「やっちゃったな」と思って未熟さに恥ずかしくなります。

 

あと僕自身は若い頃に多くの国を旅して、

この助言のように「よその国に住んでみた」ことがあるので、

その良さをよく知っているのですが、

 

だからこそ「動き回ってください」

「旅をするのをやめないこと」というのは、

本当に心に沁みます。

 

ついついまったりしちゃって、

動かなくなりそうな自分がいるからです。

 

自分自身を脱却する場所や機会を持つことは、

人生を生きる上でとても大事なことだと感じます。

 

 

⑤ 恐れないことは難しいことです。ならば、

 

では3つめのパートを紹介していきまーす。

 

この社会では商業が支配的な活動に、金儲けが支配的な基準になっています。商業に対抗する、あるいは商業を意に介さない思想と実践的な行動のための場所を維持するようにしてください。みずから欲するなら、私たちひとりひとりは、小さなかたちではあれ、この社会の浅薄で心が欠如したものごとに対して拮抗する力になることができます。

 

暴力を嫌悪すること。国家の虚飾と自己愛を嫌悪すること。

 

少なくとも一日一回は、もし自分は、旅券をもたず、冷蔵庫と電話のある住居をもたないでこの地球上に生き、飛行機に一度も乗ったことのない、膨大で圧倒的な数の人々の一員だったら、と想像してみてください。

 

自国の政府のあらゆる主張にきわめて懐疑的であるべきです。ほかの諸国の政府に対しても、同じように懐疑的であること。

 

恐れないことは難しいことです。ならば、いまよりは恐れを軽減すること。

 

商業に対抗する、あるいは商業を意に介さない

思想と実践的な行動の場所を維持するように。

 

もうこのフレーズだけでフツーに難しくて、

支配的な価値観に流されそうになっちゃうけど、

そうでない連帯の力を大切にしたいものですね。

 

 

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⑥ それがすべての核心です。

 

では、最後のパートにいきます。

 

自分の感情を押し殺すためでないかぎりは、おおいに笑うのは良いことです。

 

他者に庇護されたり、見下されたりする、そういう関係を許してはなりません。ーー女性の場合は、いまも今度も一生をつうじてそういうことがあり得ます。屈辱をはねのけること。卑劣な男は叱りつけてやりなさい。

 

傾注すること。注意を向ける、それがすべての核心です。眼前にあることをできるかぎり自分のなかに取り込むこと。そして自分に課された何らかの義務のしんどさに負け、みずからの生を狭めてはなりません。

 

傾注は生命力です。それはあなたと他者をつなぐものです。それはあなたを生き生きとさせます。いつまでも生き生きとしていてください。

 

良心の領界を守ってください・・・

 

いかがでしたでしょうか?

 

僕はこの文章を最初に読んだ時、

まず「心の傾注って何?」ってところで???になり、

いまいち理解できなかったんですが心には残りました。

 

そして人生の折に触れて読み返すことで、

すごいアドバイスだなーっと思うようになりました。

 

まるごと包み込まれるような巨大な優しさを感じます。

 

そんな文章をあなたに紹介できて良かったです。

最後まで読んでくれてありがとうございましたー!