伊達政宗の遺訓と心にとってもいい生産の話
伊達政宗の遺訓を読んでみたよー。
どうもー 、クシラですー。
遺訓(故人の残した教え)といえば、一般的には徳川家康や西郷隆盛、水戸光圀の遺訓が有名ですけど、今回は伊達政宗オシでいきます。
なぜかっていうとたぶんこの本の影響でしょうね。
小学生の頃、うちには学研マンガの伝記シリーズがこの1冊だけしかなくて、暇だったので何回も読みました。「独眼竜、かっけー」ってイメージしかないけど、子供の頃に伊達男のカッコよさをすりこまれたせいか、今でもなんとなく好きです(笑)
そんなことはともかく伊達政宗の遺訓なんですけど、引用するとこんな感じです。
仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
礼に過ぐればへつらいとなる。
智に過ぐれば嘘をつく。
信に過ぐれば損をする。
気長く心穏やかにして、万に倹約を用いて金銭を備うべし。
倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり。
この世に客に来たと思えば何の苦もなし。
朝夕の食事うまからずともほめて食うべし。
元来客の身なれば好き嫌いは申されまじ。
今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆のお暇申すがよし。
まず最初の5つがもうカッコイイですよね。武士道の基本理念であり伝統的に良いとされてきた5徳(仁義礼智信)にいちいちツッコミをいれてます。
ザックリと現代語訳をするならこんな感じ?
・思いやりや慈しみの気持ちを持ちすぎると弱くなっちゃうよー。
・道理にかなったことばっかやってると固い人になっちゃうよー。
・マナーも過度に重視すると媚びてへつらってるみたいだよー。
・頭がよすぎたら嘘をつく知恵も働くようになっちゃうよー。
・疑わないで人を信じすぎるとマジで損すること多いよー。
世間的に良いって思われてる事でも盲信しすぎるとろくなことにならないからほどほどにしとけって言ってる感が「あら、素敵」って思いました(笑)
あと意外にこんな一節に「おーっ!」って思ったり。
朝夕の食事うまからずともほめて食うべし。
伊達政宗っていえば実の母親にずっと嫌われてたことで有名で、子供の頃に初めてその母親が手料理をつくってくれたとき「わーい、マジうれしー、ありがとー」って無邪気に喜んでたら毒が入ってて殺されかけたっていうエピソードが切なすぎて印象的ですけど、そんな歴史を思うとこの一節にもちょっと泣きそうになります。
ちなみに一番好きな一節はこれです。
この世に客に来たと思えば何の苦もなし
まさかのゲスト感覚です。
かなり深い境地ですよね!
たしかに永遠に生きられるわけでもないし。
この人生観っていいなーって思ったんですよ。
地球に客として来てる感覚。
これをうまく自分の感覚になじませることができたら、たしかに全苦しみの数%は軽減されるような気がするけど、でも実際は難しいですよね。
生きてると落ち込むこともあるし、へこむこともある。「まー、客として来てるんだからさ」って思っても、気が沈んでしまうこともある。じゃあ、どうすればいいんだろう?
落ち込んでる心に効果的な◯◯とは?
なーんて思いつつtumblerを眺めてたら、素晴らしいツイッターが流れてきたので引用しますね。
"学生時代、気が沈んでいると友人に話したら「最近生産してる?」と聞かれ「なんでもいいからいつものプラスαで生産しな。本を読んで感想を書く、料理を作る、外食したらレビューを書く。なんでもいいから生産しな。生産は心にいいぞ」としみじみ言われた。落ち込むとよく、何か生産を、と言い聞かせる"
さえりぐさんのツイッターなんですけど、心にズキュンと響きました。
最近生産してる?
なんでもいいから生産しな
生産は心にいいぞ
思わず字をでかくしちゃったんですけど、これ本当そうだなって思うんですよね。ささいなことでも生産すると、意外と心に効いてることに気づきます。
ここではその生産の例として、下記の3つが挙げられていました。
・本を読んで感想を書く
・料理をする
・外食したらレビューを書く
たぶんアドバイスされてる方がライターなので書く事が多いんだと思うんですけど、たしかにブログを書いたり、手紙を書いたり、メールを書いたりするだけでもちょっと心にいいなーっと思います。
あとは最近やったことだと、
・500円の花を買ってきて、生けてみた。
・好きな写真を額に入れて飾ってみた。
・本のしおりをテキトーにつくってみた。
・親しい人に簡単な料理をつくってあげた。
このあたりが生産した気分にもなって、心にも良かったですー。
生産拠点を放棄してはならない
この生産が心にいいってことで思い出したのがジブリの宮崎駿さん。
震災直後にジブリがしばらく休むかどうかって会議をしてたんですけど、その時に彼が周りの人を怒鳴り散らしてたんですね。
「生産をやめてはいけない!生産拠点を放棄してはならない!!」
流れ的にはしばらく休みにしよっかーみたいなノリだったのに、この発言でガラッと形勢が変わりました。その時はあんまり意味がわからなかったけど、彼は深いところで生産と心の関係をわかっていたのかもしれないですね。
思いついたことを並べて書いただけなので、特にオチはないんですが(いつもそう)、まとめるなら「この世に客にきた気分で、生産することを大事にしてたら、苦しいことより楽しいことが増えるかもね」って感じですー。
おーわり。