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タロット占い師 一ノ瀬クシラのブログ

タロット占い師 一ノ瀬クシラのブログです。

@TAROT

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2016年に読んだ52作品の小説からおすすめベスト10を選んでみた

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2016年に読んで良かった小説ベスト10!


どうもー、クシラです。

あっという間に2017年になっちゃいましたねー。

 

年末は忙しくて書けなかったんで、これから小説部門の読んで良かったおすすめベスト10を発表したいと思いまーす。ちなみに選考基準は下記の3つです。

 

・何度でも読みたい本かどうか?

・読んでる時にワクワクしたかどうか?

・人生にプラスになったかどうか?

 

あんまり映画と変わらない基準ですね(笑)

 

kushira.hatenablog.com

  

では、ここでギリギリ選外になってしまった3作品を特別賞としてチラッと紹介しまーす。まず2016年の本屋大賞第1位のこの作品です。

 

羊と鋼の森

羊と鋼の森

 

 

ピアノの調律師が主人公の物語。この作品、良かったけどなんか惜しかった。最後まで悩みに悩んだけど、ギリギリ選外となりました。ただまた読んでみたい感はそこそこあります。

 

 

ままならないから私とあなた

ままならないから私とあなた

 

 

性格が対照的な親友ふたりの話。途中までぐいぐい読まされたんだけど、ラストで少しトーンダウン。全体的な印象ではベスト10には一歩届かず選外に。朝井リョウを初めて読んだけど、才気はとても感じました。これからに期待!

 

異類婚姻譚

異類婚姻譚

 

 

第154回の芥川賞受賞作品。文芸誌で冒頭を読んでみたら面白かったので、ついつい最後まで読んじゃったんですけど「うーん、惜しい!」って感じで選外になりましたー。

 

では、これからベスト10にランクインした素晴らしい作品たちを発表していきまーす!

 

第10位 手のひらの京 / 綿矢りさ

 

手のひらの京

手のひらの京

 

 

3姉妹の話なんですけど、母親がいきなり家事を卒業宣言するところから始まるんですね。それに対する3者3様の娘の反応から、それぞれの性格や人生観が浮かび上がり、流れるように紡がれていく物語はさすがでした。

 

綿矢さんって外見はしっとり美人なのに、中身っていうか文章のワイルド感は半端なくて、その無双っぷりと豪傑ぶりにいつもウケるんですけど、今回はそんな彼女独特の膂力というか神をも恐れぬパワーが微妙に抑制されていて、それはそれで良かったです。

 

いつもは「こんなこと書いていいの?」とハラハラしっぱなしなので。そういった意味ではこの作品で柔らかく進化した印象を受けました。

 

第9位 強運の持ち主 / 瀬尾まいこ

 

強運の持ち主 (文春文庫)

強運の持ち主 (文春文庫)

 

 

全然知らない作者だったんですけど、本の雰囲気とタイトルに惹かれて手に取ってみたら当たりでした。「強運の持ち主」ってどんな人なんだろう、って気になっちゃいません?(運のとらえ方に昔から興味があるんですよねー)

 

ちなみにこの物語、全編を通して主人公が占い師なんです。

 

ルイーズ吉田っていう名前の占い師(元OL)なんですけど、彼女の占いに対するスタイルがなんかリアルでゆるくてディテールが面白かったです。タロット占いだったらもっと親近感があったかもしれませんが、この物語では四柱推命とかそういった感じです(たしか)。

 

ただ師匠がいたり、彼氏がいたり、そういった脇役も愛らしくて癖がある人たちで、そういった意味でも豊かな物語でしたー。

 

第8位 光圀伝 / 冲方丁

 

光圀伝

光圀伝

 

 

めっちゃ分厚いっす!文庫だったら上下巻に分かれてるんですけど、あえてむっちゃ分厚く重いこのハードカバー版をおすすめします。表紙の虎が迫力あってカッコイイし、本作品で描かれる水戸光圀のイメージにぴったりなんですよね。

 

ただ電車で読む場合は(特に立って読む場合は)心が折れるくらい重いし、大変だと思うので、そういう場合は文庫版をおすすめします。

 

冲方丁さんは「天地明察」っていう超傑作があるんですけど、この本の世界観と光圀伝はリンクしているので、天地明察が良かった方はこの本もついでに読むといいですよー。

 

天地明察

天地明察

 

 

この光圀伝では一般的な水戸黄門のイメージとはまったく違う、烈しく熱く生きた義の人としての水戸光圀が描かれます。ひとりの日本人としてもこの一冊は読むことができて本当に良かったです。大満足でした。 

 

第7位 教団X / 中村文則

 

教団X

教団X

 

 

こちらも光圀伝と負けず劣らず分厚いです。よく1800円におさめたなーっていうぐらいぶっとい本です。骨太です。巨漢です。デブです。ただ中身が面白いし、続きが気になるので、すぐに読んでしまいました。

 

ピース又吉が激しくおすすめしていたので手に取ったんですけど、彼がいうように10年に1回の感覚っていうほどではなかったです。ただ質は高く、教祖の話もかなりよく調べて描かれていて、また読みたいなーって部分が多くありました。

 

たぶん二度目のほうが面白いだろうし、三度目に読んだ方がより理解できる作品だと思います。

 

内容は性描写が意外に多かったりするんですけど「洗脳」っていう現代社会での重要なテーマがいろんなレイヤーで描かれているので、そういった意味でも一読する価値はあるんじゃないか、と。

 

第6位 ダンス・ダンス・ダンス村上春樹

 

 

最近の作品ばかり紹介してたんですけど、すいません。ここにきて25年以上前の作品がまさかのランクインです。

 

今年またふと読みたくなっちゃって、ついつい読んじゃったんですよね。たぶん3回目の再読だと思うんですけど、本当に面白かったー!!村上春樹の作品のなかでも個人的にかなり上位です。うん、好き。この作品やっぱり好きー。

 

改めて読んでみると、以前はわからなかったことがかなりわかるようになっていて、とても深いエネルギーやパワーをもらいました。小説という物語でしか到達することのできない世界へと確実に誘ってくれる。不思議な魅力をもった作品ですね。

 

他にも昔の作品を読んで、けっこう感動したりもしたんですが、そういった作品の代表として今回6位にランクインしましたー!

 

 第5位 ギフテッド / 山田宗樹

 

ギフテッド

ギフテッド

 

 

 これもタイトルに惹かれて読んでみて、どハマりした作品ですね。ギフテッドっていうと一般的には天才児とか高IQの人を指すんですけど、この作品でのギフテッドは未知の臓器をもつ人類です。

 

そういった子供たちが生まれて、その後能力が覚醒していったときにどうなるかって話なんですけど、いやぁー面白かった!続きが気になってしょうがなくて、一気に読んでしまいました。

 

人類はどういった方向へと進化していくのだろう?って問いが気になる人間としては、すごく興味深い展開だったし、何よりも設定が秀逸で、気持ち良く物語の世界に没入することができました。

 

第4位 フリーター家を買う / 有川浩

 

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)

 

 

この作品、ドラマにもなったので知ってはいたんですよ。ただあんまり好きなタイプの題名じゃなかったので、特にひっかかってはいませんでした。それがたまたま「3匹のおっさん」を読んだことで有川作品の魅力にハマり、「3匹のおっさんリターンズ」「レインツリーの国」「植物図鑑」「県庁おもてなし課」とどんどん読んでったんですね。

 

その中でも成長物語と恋愛物語という二つの点において、圧倒的に優れていたのがこの作品です。最初はダメダメ主人公が気持ちいいくらいにレベルアップしていきます。

 

電車移動(ずっと立ちっぱなし)が苦にならなくなるほどハマることのできる、時間を忘れられる小説ってホント貴重なので、これからもお世話になると思います。今はいつ「図書館戦争」を読むかどうかが悩みどころです。嬉しい悩みなんですけどね。

 

 第3位 田園発港行き自転車 / 宮本輝

  

田園発 港行き自転車 (上)

田園発 港行き自転車 (上)

 

 

田園発 港行き自転車 (下)

田園発 港行き自転車 (下)

 

 

 富山を舞台にした、いとおしい物語。自然の美しさと人間の深さが溶け合ったような傑作長編小説です。

 

宮本輝作品って読んでいて深い部分から癒されているような心地よさを感じるんですよね。行間から人生を学ぶことができるし、いろんな読み方をすることのできる懐の深さがいつもあって、気持ちよく物語の世界に入ることができます。

 

読み終わるのがもったいないって思っちゃうくらい幸せな時間を過ごすことができました。登場人物をとてもいとしく感じます。大好きな小説です。再読するのが楽しみですね。

 

第2位 アルスラーン戦記田中芳樹

 

 

アルスラーン戦記(光文社文庫版)1-9巻 セット

アルスラーン戦記(光文社文庫版)1-9巻 セット

 

 

めちゃめちゃ面白い物語!2016年は小説で14まで読んだので、52作品中14作品がアルスラーン戦記です。最初は「鋼の錬金術師」や「銀の匙」で有名な荒川弘さんのコミック版から入ったんですけど、続きが読みたくて読みたくて、ついに小説に手を出してしまいました。

 

コミック6冊分が小説の2冊分くらいのペースなんですよね。だから思う存分、続きを貪り読みことができました。しかも小説版も読みやすくて、地の文も会話も味わいがあって、読んでて楽しいんですよ。

 

おかげで生活のさまざまな場面で2016年はアルスラーン戦記という稀有な物語を楽しむことができました。若い王子が頼もしい仲間とともに、理想に向かって突き進むという王道の物語なんですが、脇役や敵キャラに魅力的な人物が多く、また国や文化の描き方も深いので、どっぷりとこの世界に入ることができます。没入感&忘我感は半端なかったですね。

 

「夢中になりたい」「思いっきりハマりたい」そんな想いに応えてくれる素晴らしい物語です。ただまだ最後まで読んでいないので、結末が未定ということで2位となりました。

 

いやー、でも最後まで読んだとしても1位が覆るかどうかは微妙ですね。そのぐらい圧倒的に1位の作品は素晴らしかった。

 

第1位 サラバ / 西加奈子

 

サラバ! 上

サラバ! 上

 

 

サラバ! 下

サラバ! 下

 

 

 ということで、1位は「サラバ」でしたー。今さらって感じもあるかもしれませんが、2016年に読んだなかでは圧倒的でした。エジプトが舞台にもなっているけど、エジプトは五週間旅をしたことがあってよく知っていたので、そういった意味でもリンク性があって良かったです。

 

作者の西さんとは同世代なので、感じてきたこと思ってきたことハマってきたものなのがつながっていて、ひとつひとつの描写がスーパーナチュラルで今まで感じたことのない連帯感と愛を感じました。

 

これから何度でも読みたいし、いつまでも心のなかで大切にしつづけるであろう作品です。読み終わった時に「この作品が読めて良かった!!!」ってしみじみと思いました。物語のもつ人と人をつなげる力のようなものをもっとも感じられた作品でしたね。

 

「何を信じて生きていけばいいのか?」悩み多い現代ですが、そんな時代背景のなかでも自分らしく歩んでいきたい方にぜひおすすめしたい小説です。

 

まとめ

 

 以上、2016年に読んだ52作品の小説から超個人的におすすめベスト10を選んでみました。まとめていて、こんなに素敵な作品を読むことができたんだな〜、嬉しいなーと思いました。仕事が忙しくなって、読む時間を確保するのも年々難しくなってきているけど、これからもうまく時間をつくって、いい物語に触れていきたいですね。

 

おーわり。